ワンポイントアドバイス
保険の予定利率って何? つつじ

・・Vol.1MAY 2001・・

●保険料は3つの基礎率によって決められています。  
予定死亡率、予定事業費率、予定利率です。    
予定死亡率とは、「生保標準生命表1996」に基づいた年齢・性別 ごとの死亡率で、死亡保険金を準備するための計算の基礎となっています。
予定事業費率とは、保険事業を営む上で必要な経費(人件費、物件費)を見込んだものです。
予定利率とは、その保険料の一部を将来の保険金などの支払いに備えて積み立てる運用の予定の利率のことで、その結果 増えるであろう分を割り引いて保険料を決めています。そのため、割引率ともいえます。
●予定利率の変動は保険料にどうかかわるの?
予定利率は、割引率のことです。ですから、この割引率が下がれば、保険料は上がり、割引率が上がれば、保険料は下がります。
●今は、逆ざや状態
保険会社は、この予定利率を契約者に約束して保険契約をしているのですが、バブル崩壊以後、ここ数年の金利の低下状況により、その約束を果たすために、かなり苦戦を強いられています。新規の保険の予定利率はどんどん下げられてきましたが、既契約については、その契約が終了するまで約束された利率は変わりません。約束した利率で運用することできない、このような状態を逆ざや状態といいます。
●FPの知恵
保険の見直しをする場合、終身保険、養老保険、個人年金など貯蓄性の高い保険は、この予定利率が何%の時に加入したものであるかをまずチェックする必要があります。特に転換は、転換後の予定利率が現在のものになってしまうので、たとえ保障額が増えたとしても、資産価値が低くなってしまったりするので、注意が必要です。



Copyright 2001 K-Planet Corp. All rights reserved.
Last modified 2001.5.13