2005 1月号 

プラネット通信

第4回 人生の4大出費   その3・住宅
FP 加藤惠子


 新年明けましておめでとうございます。
 今年も皆様にとって幸多き年となりますよう。


 住宅購入は人生における大きなイベントの一つであり、又、日本人の持ち家志向は相変わらず根強いものがありますが、現在のような低成長時代にあっては、「家を買う」ことはかなり厳しいものになってきています。右肩上がりの時代には、「住宅は借金をしてでも買う」ことが当たり前のように言われてきました。そこには、将来の収入の伸びや不動産価格の値上がりを期待するという前提があったからです。でも、右肩上がりどころか、先行きどうなるかわからないこの時代において、簡単に多額な借金をして家を買うことはとても危険です。社会環境の変化は著しく、収入の減少などの突発的な出来事によって、返済計画が狂って持ち家を維持できないという状況が生まれる可能性も否定できません。今は「買う」ことが当たり前なのではなく、「借りる」という選択肢もあっていい時代になってきているといえます。
 「購入」が得か「賃貸」が得かは、一概には言えません。今後の日本経済がどうなっていくかにもよりますが、どちらかが絶対いいと断言できないのは、どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあるからなのです。

持ち家・賃貸のメリット・デメリット

 
メリット
デメリット
持ち家
  • ローン返済が終われば、住居費負担が軽くなる
  • インフレによる資産価値の上昇
  • 家という資産を次の世代へ残せる
  • 転居が容易でない
  • 固定資産税、修繕費などの負担
  • ローン返済中の収入減に対応しにくい
賃貸
  • ライフスタイルに合わせていつでも転居可能
  • 収入に応じて住居を変更できる
  • 老後も家賃を支払い続ける必要がある
  • 高齢になると借りにくくなる

<マイホーム取得の基本原則>

  • 車庫 住宅を購入するということは、不動産投資を行うことであるという認識が必要です。ましてや、住宅ローンを組んで(借金をして)の購入であれば、かなりリスクを背負った投資であるといえます。
  • 将来売却する、又は他人に貸すことを前提に物件を選ぶことが必要です。つまり、売りやすく、貸しやすい物件がいいということになります。
  • 住宅ローンは、60歳完済が理想ですが、それよりも頭金はできるだけ多く、借金はできるだけ少なくすることが大切です。
  • 不動産取引に関する事前学習と現場調査は徹底的に行います。

 住宅ローンの選び方は、その時の金利水準や金利の動きを考えて検討することが大切です。一般的には、金利が低水準あるいは上昇局面である時は、長期固定型か固定金利選択型を、逆に金利が高水準の時には変動金利型を選ぶのが安全で有利です。固定金利タイプより変動金利タイプの方が金利が低いということは、少なくとも金融機関は今後金利が上がっていくと見ているということです。民間金融機関の住宅ローンを住宅金融公庫が買い取り、証券化するという新型ローンなども発売されていますが、今後は金融機関同士の競争激化に伴い、様々なパターンの住宅ローンが開発されることが予想されます。返済方法には、元利均等返済と元金均等返済があり、元利金等返済を選択する例が多いようですが、それぞれにメリット・デメリットがあるので注意が必要です。又、返済途中で繰上げ返済や借り換え、条件変更などもできるので、常に状況に合わせたよりよい方法を選んでいくことも大切です。

 



 奥様の毎日の暮らしをサポートする耳より情報コーナー       後藤田潤子


  新年あけましておめでとうございます。
 今年も皆様にとって良い年となりますよう
 お祈り申し上げます。


自然の力を大切に・・・

木炭パワー

 昔は日常生活の中で使われていた木炭が、時代の流れとともに姿を消してしまいました。それに代わるエネルギーとして、今では電気・ガスが主流となっています。
 たとえエネルギーとしての王座を奪われたとしても、木炭には秘められたパワーがあるのです。

○木炭の種類
 木炭には白炭と黒炭の2種類があります。
 白炭は1000℃位に達する高温で均一に焼いたもので、この白炭の中でも『ウバメガシ』を使った固い炭を備長炭といいます。ただし、現在ではそうとは限らず、固く焼いたものを備長炭といいます。
 黒炭は、400℃〜600℃の低温で焼いたもので表面が黒いものをいいます。炭質が一定になりません。

○木炭パワー

 木炭は穴だらけであるため、その吸着力は抜群です。
 また微生物の住家であったため、浄化作用があること、ミネラルが沢山含まれているので、それを水につけるとミネラル水を作ることができる・・・などそのパワーは素晴らしいものです。

○木炭の利用法

  1. 入浴剤として
    お風呂用は袋のまま水またはお湯ですすぎ、浴槽の中に入れます。血行を促進して、湯冷めせず、肌によいです。またお風呂の汚れも防ぐことができます。
    ※ 家庭用浴槽に対して、約1kg〜2kg入れます。

  2. 米びつに入れる
    木炭を米びつに数本入れます。米に虫がつきません。古米は味が良くなります。

  3. 押入れなどの湿気取りに
    押入れにすのこを敷き、その下に木炭をおきます。除湿・カビに効果があります。
    押入れだけでなく、下駄箱や食器棚にも使えます。木炭は湿度コントロールをしてくれるのです。
  4. ☆木炭のパワーが落ちてきたら、よく洗って乾燥させてから再度使用
     してください。
     再三使用できますが、効果がなくなったら、炭をくだいて植木など
     の土壌改良に役立ててください。
     木炭のように、自然のものを使うことで、地球環境を守ることにも
     繋がりますね。


 


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Last modified 2005.1.31