2005 11月号 

プラネット通信

第14回 お金を貯める知恵B
FP 加藤惠子


 世の中に出回っている金融商品には様々な種類がありますが、大きく分類すると「間接金融」の商品と「直接金融」に商品に分けることができます。「金融」とは、お金の余っているところからお金が不足している所へ資金を融通するシステムのことですが、このお金の流れにおいて、銀行などの金融機関が間に入ってお金を融通するシステムを間接金融、金融機関が間に入らず、証券市場を通して貸し手と借り手がストレートにつながる資金の流れが直接金融であるといえます。

 個人が金融機関にお金を預金する(本当は貸している)と、そのお金は金融機関から企業や個人へ貸し出されていきます。つまり、個人は間接的に企業や個人へお金を貸していることになりますが、貸出先を知ることはできません。又、「お金を貸す」という行為には必ず「戻ってこないかもしれない」というリスクが伴います。でも、元本保証されている預貯金においては、預金者にお金が戻ってこないことは金融機関が破綻しない限りまずありません。一方、金融機関から企業などへ貸し出されたお金は、いろいろな理由で戻ってこないことはよくあります。これが不良債権です。この、「戻ってこないかもしれないリスク」を金融機関は預金者に代わって負担してくれていて、その代わり、金融機関が貸出先からもらう利息と個人が金融機関からもらう利息に差があるのです。

 直接金融では、金融機関などが間に入らないのでリターンも大きく期待できますが、「戻ってこないかもしれないリスク」を投資家が負担する必要が出てきます。例えば、ある企業の株式を買うということは、その企業に出資して株主になることです。又、ある企業の債券を買うということは、その企業にお金を貸すということです。なので、もしその企業の業績が悪くなって破綻してしまったら、投資したお金は戻ってこないかもしれません。減ってしまうか、最悪「紙切れ」になってしまうかもしれないのです。

 日本では今まで間接金融が主流でした。(今でも個人の金融資産の大半は間接金融の商品で運用されています。)預金金利のよかった時代は、預貯金に預けておくだけで充分に増えてくれたので、お金をどうやって増やそうかとあれこれ考えなくてもよかったのです。だから、「投資マインド」が育たなかったと言えるでしょう。でもこれからは、日本においても間接金融から直接金融へと変わっていくのではないかと言われています。

 では、間接金融の代表格である預貯金についてみていきます。銀行や信用金庫などでは「預金」といい、郵便局では「貯金」と言っているので併せて「預貯金」となります。預貯金の大きな特徴は、「元本保証」です。この魅力のために、現在の超低金利であっても預貯金の人気は根強いものがあります。預貯金にもいろいろな種類がありますが、選ぶポイントは、金利の種類とそこから生まれる利息の受取り方ではないでしょうか?「単利商品」なのか「複利商品」なのか、又、その利息はいつ受取れるのかによっても増え方は違ってきます。金利については、次回、詳しくみていきましょう。

 大切なことは、自分の資産を「性質の異なる金融商品に上手に分けて持つ」ということです。「すべて預貯金」、「すべて株式」ではなく、そのお金の(使う)目的と、使う時期などによって、間接金融・直接金融の商品を組み合わせていくことがこれからは必要になってきます。

 



 奥様の毎日の暮らしをサポートする耳より情報コーナー       後藤田潤子

お茶で体を温めよう!


 世の中にはさまざまな種類のお茶が出回っています。私自身もお茶が好きで、その日の気分に応じて、日本茶・紅茶・凍鳥烏龍茶・ジャスミン茶・黒豆茶・韃靼蕎麦茶・どくだみ茶・花茶・ハーブティー等いつでも飲めるように常備しています。
 どのお茶にも共通していえることは、からだの老廃物や毒素を排出するということ(今、話題のゲドックスですね)と、気持ちをリラックスさせてくれるということです。
 しかし、お茶の中には体を温めてくれる働きのあるお茶と、体の熱を冷ます働きのあるお茶があるのはご存知でしょうか?
中国では昔、薬としてお茶が重宝されていました。
冬の到来も近いこの季節、からだを温めてくれるお茶を愛飲してみませんか?


からだを温めてくれるお茶たち・・・

○ ジャスミン茶
ジャスミンの香りを烏龍茶は緑茶に移したものがジャスミン茶です。よく中華料理店で出されるのがこのジャスミン茶です。さわやかな香りがします。からだを温めてくれるとともに、頭痛や肩こりの緩和や消化促進の働きもあります。

○ 杜仲茶
杜仲の樹皮や葉から作られたのがこのお茶です。血液をサラサラにする効果があり、高血圧や肥満予防に役立ちます。ノンカフェインなので、就寝前に飲んでもぐっすり眠れます。

○ 紅茶
からだを温めて血液の循環を良くしてくれます。
生姜やシナモン、フルーツ、赤ワインなどを紅茶に加えると冷え性の改善に効果的

○ 黒豆茶
黒大豆を焙じたお茶です。冷え性や疲労を改善してくれます。
動脈硬化や糖尿病、肥満予防にも役立ちます。女性にとっては嬉しい大豆イソフラボンが含まれているので、更年期の不調を和らげてくれる働きもあります。

○ はと麦茶
化粧水にも、はと麦配合のものがあるのを見かけたことはありませんか?はと麦茶は美肌・美白効果に優れています。胃腸を丈夫にしてくれるので、胃弱の人にもオススメです。

 一般的な緑茶や烏龍茶は、からだの熱を冷ます働きのあるお茶なので、寒い冬には向きません。しかし緑茶には、解毒や強い殺菌作用があり、烏龍茶には脂肪分の吸収を抑える作用があります。また普段、飲み慣れたお茶の方がホッとしたりするものですから、自分の体調に応じて、飲み分けてみては如何でしょうか?

 


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Last modified 2006.3.9