2006 10月号 

プラネット通信

第25回 お金を貯める知恵M リスクマネジメント その@
FP 加藤惠子


 「お金を貯める知恵」でお話してきた「フィナンシャルプランニング」は人生における「攻めの部分」に当りますが、今回からのテーマである「リスクマネジメント」は人生における「守りの部分」といえます。更に「フィナンシャルプランニング」で使う「リスク」は「変動性」とか「不確実性」といった意味で使われますが、「リスクマネジメント」で使う「リスク」は「危険」とか「損失の可能性」という意味になります。そのリスクをどのように対処するか、その処理方法が「リスクマネジメント」です。

  私達の日常生活には様々なリスクがありますが、その対処方法はリスクの種類によって自ずと違ってきます。
  下記は、リスクの発生頻度とその損失の大きさを図にしたものです。上にいくほど損失は大きく、右にいくほど発生頻度は高くなります。

 

 

 「ア」は発生頻度が高く、かつ損失の可能性も大きいので、リスクマネジメントにおいてはリスクの発生頻度をゼロにする、つまりリスクそのものをなくしてしまう「回避」を選択します。例えば、「お酒を飲んだら車の運転はしない。」といった時です。
  「イ」は、リスクの発生頻度は高いけれど損失の可能性はそれほどでもないので、その頻度や損失の規模を「小さくする方法」(減少)を選択します。「病気にならないように食事に気をつける」などです。
  「ウ」はリスクの発生頻度も低く、損失もさほどではないので、特に対処方法は選択しない、つまり、この場合は「放置」します。例えば、「すぐに出荷してしまう工場の製品には火災保険をかけない」といった例が考えられます。
  「エ」は発生頻度は低いけれど、もしおきるとその損失は大きいという場合ですが、この場合は、そのリスクを何かに「転嫁」するのが効果的なリスクマネジメントといえます。「保険に加入する」ということは、この「転嫁」のひとつの方法と言えます。

  では、リスクにはどんな種類があるでしょうか?
  まず、人に関するリスクです。「入院する」、「働けなくなる」、「死亡する」などのリスクです。治療費や収入減、生活費の確保など経済的な負担の増加が考えられます。
 次は、物に関するリスクです。「火災や地震」、「盗難」、「破損・汚損」などでしょうか。この場合も、修繕したり、あるいは新しく調達するための経済的な負担が生じます。
 3つめは、日常生活における賠償リスクです。私たちの社会では、他人に迷惑をかけたら相応の弁償義務が生じます。車の事故などがその代表例ですが、その他にも、自転車の事故やマンションの階下への水漏れなど、考えると結構たくさんあるものです。
  このようなリスクをカバーするために、「保険」が役に立つわけですが、保険を考える前に、各リスクに対応する「公的保障」がどのくらいあるかを確認する必要があります。つまり、公的保障では足りない分について、「私的準備」でカバーするということになります。

 



 奥様の毎日の暮らしをサポートする耳より情報コーナー     FP 後藤田潤子


腸スッキリ!体内浄化計画

 最近、日本人の大腸ガン発症率が高くなったのは、食事が欧米化したためと言われています。一言でいえば、便秘がその一因です。腸をスッキリさせることで、大腸ガン予防だけでなく、便秘がもたらす不快な症状を和らげましょう。

 便秘が体に及ぼす影響

便秘
  腸内に便が3日以上たまると、善玉菌によって酸性に保たれていた腸内環境が乱れ、悪玉菌が増加します。
腸内で毒素が発生
  悪玉菌はたんぱく質を分解します。
そして毒素を発生させて腸内をアルカリ性に変化させます。
毒素が血液と一緒に全身へ運ばれる
  大腸内で発生した毒素は、腸壁から再吸収され、血管をとおり肝臓へと運ばれます。ここである程度は無毒化されますが処理しきれなかった毒素は血液とともに全身へ運ばれていきます。
その結果、肩こり・肌あれ・血液ドロドロ・頭痛など、体に不快な症状が現れます。


 体内浄化はどうすればよいの?

1.便秘を解消する
 
  • 水分をしっかりとる。
    1日2リットルの水をこまめに飲みましょう。
  • オレイン酸を摂取する。
    オレイン酸には腸を刺激してゼン動運動を促す働きがあります。オレイン酸が含まれているものには、オリーブオイル、紅花油、ごま油などがあり、1日大さじ1杯半の摂取量が目安です。
  • 食物繊維の多い食品を摂取する。
    たとえば、ソバ、玄米、胚芽米、リンゴ、バナナ、大豆、納豆、昆布、ワカメ、海苔、シイタケ、シメジ、なめこ、ほうれん草、タケノコ、カボチャ、ブロッコリー、キャベツ、ゴボウ、サツマイモなど。
2.善玉菌を増やす
 
  • ヨーグルトを1日200g〜250g食べる。
    ビフィズス菌などの善玉菌は胃酸に弱いので、なるべく毎日定期的に摂取するように心がけましょう。ハチミツ(オリゴ糖)をプラスすると、さらに善玉菌の定着がよくなります。


 


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Last modified 2007.3.29