今や空前のペットブームで、ペットと一緒に暮らしたいと思う人が増えています。
ペット可のマンションやアパートが増えたり、ペットと一緒に暮らす家(たとえば犬・ネコ用の専用扉がついていたり、散歩から帰ってきた時の足洗い場が設置されているといった工夫がなされている家)を住宅メーカーが販売したりしています。
ある企業のCMで、“ペットとの暮らし・プライスレス!!”というのがありましたが、気持ちの面ではまさにそのとおり。家族の一員として可愛い存在です。
現実問題として、ペットと一緒に暮らすとなるとどのくらいの費用がかかるか、みていきましょう。
○ 飼い始めにかかる主な費用
購入費用・・・犬*平均12万4441円 猫*7万2194円
その他の費用・・・ケージ、トイレ、ペット用の食器、蓄犬登録費用
○ 毎年かかる主な費用
えさ代・・・犬*6万3936円(月5328円)猫*4万4460円(月3705円)
動物病院代・・・犬*5万1592円 猫*3万5226円
ペットホテル・・・犬*2万1780円 猫*1万4000円
(犬、猫とも年平均3.8日)
美容室代(シャンプー・カット)・・・4万2388円
(年平均7.2回、1回あたり5901円)
※東京都生活文化局が2001年に発表した「ペットに関する調査報告書」の平均値より
これ以外にも、かわいいペットのための洋服代、不妊・去勢費用・室内で飼う小型犬の場合だと昼間の不在時に部屋の温度調節管理が必要になることもあるので、光熱費のアップも考えておいた方がいいでしょう。
ペットは人間と違って健康保険がないので、医療費がかなりかかります。我が家の犬(小型犬)も今年7歳になり、今までは病気知らずで、狂犬病の注射とフィラリアの予防薬、ワクチン接種くらいでしか病院へ行ったことがなかったのですが、今年に入ってからは首のヘルニアになったり肛門の病気になったりして病院通いが重なり、上半期だけで医療費が約6万円かかりました。注射1本5000円という世界ですから、お金がかかるのも当然ですね。
ペットも老後はもっとかかるものです。
ペット保険に加入するという方法もありますが、年間予算を医療費を含めた金額で立てておき、医療費を確保・貯金しておく方法もあります。
また、ペットが人間や建物に害を与えたときに備えて、個人賠償責任保険に加入しておくのも、人間とペットが共存して快適な生活を送る上での備えのひとつです。個人賠償責任保険は費用もそれほどかからず、また火災保険などにセットされていることもあるので、確認してみましょう。
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