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医療保障を考える

 人生に「攻めと守り」があるとしたら、保険は私達の生活を守るひとつの「手立て」です。
生命保険文化センターの「平成25年生活保障に関する調査」によると、90%以上の人が病気やけがに対して不安を感じています。家庭内で重視する経済的準備項目では、「自分や配偶者が入院した場合の準備」が「自分や配偶者が万一の際の準備」を上回っています。
具体的な不安の内容は、
・長期の入院で医療費がかさむ
・公的医療保険だけでは不十分
・家族に肉体的・精神的負担をかける
が上位3項目です。
 又、過去5年間の入院の有無と入院日数では、約3割の人が入院経験ありでしたが、入院日数の平均は19.7日となっています。8日から14日が28.6%と一番多く、5日未満も14.3%で、入院日数はあくまで平均ですが、近年短期化の傾向にあります。
 入院時の費用は、半分以上の人が高額療養費を利用し、自己負担費用は10〜20万円が35.3%と最も多くなっていますが、約1割が50万円〜100万円と100万円以上となっています。
 自己負担費用の総額を入院日数で割った1日あたりの自己負担費用は平均2万1千円で、1万円〜3万円で50%以上を占めています。
 さらに、入院時の逸失収入も見逃せません。逸失収入があった人は約30%ですが、その額は平均28.7万円で、5万円〜30万円で50%以上を占めています。
 入院時の自己負担費用や逸失収入の充当手段としては、生命保険が60.1%と最も多く、次いで預貯金36.1%、家族の収入16,7%と続きます。又、生命保険を利用した人の、費用総額に対する生命保険の充当割合は平均72.9%で、100%つまりすべて保険でまかなった人が32.3%ありました。
 入院日数は短期化していますが、お金がかかることは間違いなく、それが公的医療保険だけでまかなえるかどうかについては、半数以上の51.9%の人が「まかなえるとは思わない」と答えています。
 医療保障の私的準備手段として医療保険等がありますが、保険で準備するのであれば、どのような場面でどの位お金がかかるかを考え、何を優先すべきかを決めて商品を選ぶ必要があります。何事もなく健康で過ごせることが一番ですが、その場合は保険料が戻ってきたり、又、年齢が高くなるにつれて保険料が安くなったり、入院日数に関係なく一時金が支払われたり、保障内容は様々です。保険料は少しでも安くというニーズもあるでしょう。比較検討されることをおすすめします。