ガーデニングとは、簡単に言えば庭いじり全般。植物を趣味で育てることをいいますが、その効果や他国のガーデニング事情をご紹介します。
1.緑(植物)の効用・・・3つの効果から
物理的な効果として、隣家との境など目隠しをしながら圧迫感を与えない効果があります。生物的効果としては、たとえばヨーロッパの窓辺にゼラニウムの赤い花が置かれているのをご存知でしょうか?これは、ただ窓辺を飾っているだけでなく、防虫のためにゼラニウムが置かれているのです。心理的効果としては、なんといってもリラックス効果。
ちょうど今は新緑の美しい季節ですが、木々の葉の緑色は心を落ち着かせてくれます。
2.ガーデニングの効果
「病は気から」という言葉がありますが、その言葉どおり、楽しく暮らすのが健康に良いのです。ガーデニングが好きな方は、その楽しさを体感されていることと思いますが、アメリカでは、現代医学の力が及ばない患者の心の問題を癒すために、植物の力や音楽や絵画を用いる試みがあり、それらは園芸療法、芸術療法と呼ばれています。
園芸療法の効果としては、不安や緊張がほぐれ、フラストレーションに耐えられるようになる。創造的な表現ができるようになる。(物事に対して)計画・順位・
判断ができるようになる。自分の行動やその効果に対する自己評価ができるようになるなどの点から評価されています。
3.イギリスでのガーデニング事情
英国人は園芸好きで知られていますが、高齢化で愛好家が増える一方、若年層にも「ガーデニング」への関心が広がっています。そのため、ガーデニングが一大エンターテインメントになっており、テレビ局はゴールデンタイムにガーデニング番組を放送しています。
園芸用品や植木などのガーデニング市場の規模は1998年以来年率5%で拡大しており2004年の市場規模は約7600億円前後、2008年には約9600億円に達する見通しです。(ヴァーディクト・アナリスト社の資料より)
このガーデニングブームを後押しする背景には、イギリスでの住宅ブームがあります。イギリスではガーデニングは不動産の価値を高めるという意識を持っている人が多く、住み替えの際に、少しでも高い値段で転売できるようにガーデニングに力を入れる人が増えているようです。日本にはまだない中古物件の評価方法ですが、今後こういった評価方法が確立されれば日本でもガーデニングブームが更に高まることでしょう。
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